常設展示室 1F 2010 MOMASコレクション 第3期

2010.10.23 [土] - 2011.1.16 [日]

西洋の美術-印象派からピカソまで

モネ、ピサロ、ルノワールら印象派から、ピカソ、デルヴォーまで、当館を代表する西洋近代絵画を紹介します。特に、ピサロ《エラニーの牛を追う娘》と、ルノワール《三人の浴女》は他の美術館への貸出があったため、久しぶりの展示となります。今回のように、当館の代表的なコレクションをまとめてご覧いただける機会は年に一度ですので、その魅力をたっぷりとお楽しみください。

平成21年度の新収蔵作品を中心に

昨年度も関係各位のご厚意による作品寄贈により、コレクションのいっそうの充実を図ることができました。因藤壽、小島喜八郎ら、既にコレクションされている作品も一部加え、作風の変遷を辿ったり、渡邉武夫の画稿と本画を比較対照することで、画家の思考や制作過程を検証したりと、貴重な作品・資料により、さらに多角的な展示が可能となりました。

花鳥風月-日本画の名作から

毎年、第3期の日本画の展示は、横山大観、菱田春草、伊東深水など、当館所蔵の代表的な画家の名作を一堂にご紹介しています。特に今回は、橋本関雪《訪隠図》(前期)と下村観山《巌に鳥》(後期)の2点の屏風を、畳の上に座って鑑賞していただきます。ガラスケース越しではなく、直に作品と対峙して鑑賞していただける絶好の機会です。

音楽をめぐる試み

楽器の演奏者や歌などをモチーフにした、「音楽」と関わりのある作品をコレクションから紹介します。美術作品は主に眼で見るものですが、今回の展示では耳をすますことによって、作品に描かれた楽器の音色や歌声など、さまざまな音が聴こえてくることでしょう。また、実際にCDを聴くことができるコーナーでは、ジョアン・ミロの版画《詩画集『手づくり諺』より》に向き合いながら、この作品と関連が深い合唱曲「手づくり諺」(武満徹作曲)をお聴きいただけます。美術と音楽が織りなす対話をお楽しみください。

会期

2010.10.23 [土] - 2011.1.16 [日]

休館日

月曜日(ただし、1/10は開館) 年末年始(12/27~1/3) (1/11)

開館時間

10:00~17:30  (入場は17:00まで)

観覧料

一般200円(120円)、大高生100円(60円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
※企画展観覧券をお持ちの方は、あわせてMOMASコレクションもご覧になれます。

ピサロ《エラニーの牛を追う娘》1884年

ルノワール《三人の浴女》1917-1919年

出因藤壽《こんばんは》1951年

藤原吉志子《棘のある家》1991年

小茂田青樹《春の夜》1930年

横山大観《漁村曙》1940年

展示室の様子

MOMASコレクションロゴ

埼玉県立近代美術館では、2008年度より「常設展」という呼称を「MOMASコレクション」に改めました。当館の常設展では2002年度以降、外部からの借用作品や現存作家のご協力によって、所蔵作品を核としつつも従来の常設展のイメージに捉われない、企画性の高いプログラムを実施してきました。名称変更はこうした意欲的な姿勢を示そうとするものであり、これまで以上に充実した展示の実現を目指しています。

※MOMAS(モマス)は埼玉県立近代美術館(The Museum of Modern Art, Saitama)の略称です。